ソーラータウン西所沢のここが『スグレモノの壁』
今回販売中の1号棟と11号棟の一階の壁に塗られているのが「湯布珪藻土」です。
調べてみると、珪藻土(けいそうど)とは、藻(も)の一種である珪藻の殻の化石からなる堆積物。
海や湖などで死滅したあと底に沈んだ死骸から有機物は分解されて、最終的に二酸化ケイ素を主成分とする殻のみが残る ということで、
この殻に細かい穴がたっくさん開いていて、水分を保つことができるという訳ですね~
(興味のある方は、ぜひいろいろとお調べください。奥が深いです・・・)
以前、この湯布珪藻土を扱っているワンダーウォールの井筒さんに来社いただき、
スタッフみんなでその特徴を勉強した時に、私が一番驚いたことが・・・
「水を吸うことと、湿気を吸うことは違う!!」
ということ。
その日用意してもらった二種類の珪藻土。ひとつは北海道産でひとつは大分産。
そこに霧吹きで水をかけると・・・ 大分産の方が一瞬で、サッと水を吸います。
「どちらの方が湿気を吸うと思いますか?」という問いに、
参加スタッフ全員が「大分産!」と答えました。 みなさんなら、どちらだと思いますか。
正解は、北海道産! どういうこと~?? その理由は、穴の大きさにあったのです。
そして「ニオイ」のはなし。
これも、珪藻土そのものが消臭効果に優れている、ニオイを分解する! のではなく、
湿度をおさえる効果があるから、ニオイを感じにくくなる ということでした。
湿気が多い=空気中の水の分子が多いので、ニオイの分子が分散しにくいのでニオイを強く感じるのですね。 なるほど~
みなさんの経験からも、毎日の暮らしの中で
「湿気」が多いわ~~ 「湿度」が高いわね~~ と気になった、不快に感じた ことは多いと思います。
その逆で、乾燥しているわ~~ のどがイタイかも~~ と感じたことも多いと思います。
つまりそれだけ、「湿度」は私たちの毎日に大きく影響しているということですね。
さらに、
珪藻土と名前がついて 販売されているもので、
珪藻土以外の成分として、何が入っているかという問題があります。
それ自体では固まらない珪藻土を、壁材として使うためには固める成分が必要です。
これには、合成樹脂系と自然素材系のモノがあるのです。
合成樹脂で固めてしまうと珪藻土の穴も塞いでしまうので、湿度をコントロールしてくれるわけがありません!!
単に、見た目だけの土壁になってしまうのです・・・
最近よく耳にするようになった「珪藻土」。
あらためて、正しく学ぶことで、その特徴をいかした快適な空間をつくることができるのだ!!と実感しました。
合成樹脂が入っていない珪藻土でも、
特殊な加工により、目には見えないミクロの世界でギザギザになっている湯布珪藻土は、
しっかりと固まります。
こんなふうに!
住み比べることは出来ませんが、
壁全体がビニルクロスの家と比べると、今回の壁はきっと違いがたくさんあります。
それは住まい手さんの健康や快適さにも、大きく影響のあることだと思っています。
そんな機能性を持ったスグレモノのこの壁を、ぜひ現地にて確かめてみてください。
新 次郎
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