地縄張りを行いました。

地縄とは、
建築における遣方(やりかた)時に縄やロープなどを用い、
建物の配置を敷地に落とし込むことをいいます。
建物が敷地に対してどのように建てられるかを縄を張って
確かめるために行う工事の第一歩です。
図面で検討してきたものがいよいよ現実になってきます。

縄といっても現代では水糸やテープで張られます。

ここでお隣との関係性や車の出し入れはスムーズか、2階
からの視線の抜けなども想像できると尚いいですね。
敷地を読む絶好のタイミングとなります。

私の経験則から、建物のボリューム感(のイメージ)は
工程の各段階によって違って感じる。
この地縄張りの段階は少々小さく感じる方が多いような気がします。
この後基礎工事が進み、足場がかけられ、上棟(柱が立ち)、
壁の下地が組まれ、仕上げが施され、足場が外されて全貌が
明らかになるのですが、各段階でイメージが異なりますね。
私的には基礎が出来上がった時が一番大きく感じ、下地工事
までが一番小さく感じます。
人の感覚は「錯視」といって周囲の影響を大きく受ける曖昧なものです。
感覚で大きい小さいと一喜一憂するのでなく、実際の使い勝手など
をしっかりイメージする事が大切です。