相羽建設が粋を極めた「大沼町のいえ(小平市)」リノベ計画♪
ここでの住まいの居心地について考えました。
私たちの日々の生活に大きな影響を与える住宅環境は、
身体的なリラックスだけでなく、精神的な安定や幸福感にもつながります。

開放的な吹き抜け空間

住宅環境として、まず「陽当たり」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
陰翳礼讃にあるように、檐を深くし、壁を暗くし、見え過ぎるものを闇に押し込め、
無用の室内装飾を剥ぎ取ってみる、伝統美の世界観もありますが、
住居として生活をするにはやはり陽当たりを重視される方が多いですね。
陽当たりが良い家は、室内が明るく暖かく保たれ、健康的な生活環境となります。
太陽光は人間の体内時計を合わせる効果もあると言われていて、精神的な
リフレッシュにもつながります。

北・東の2方向に開ける立地

続いては、「風の抜け」でしょうか。
風の抜け(通風)が良い住宅は、室内の空気を自然に循環させ、湿気やカビの発生を防ぎます。
またエアコンに頼らず涼も得やすく、居心地に直結します。
開口部のその先に自然や緑があると更にリフレッシュできますね。植物の蒸散作用でその緑越し
の風は爽やかになります。構造物に囲まれているのとはハッキリ環境が異なります。

東側の空が広い!

因みにこれらは立地条件に大きく影響されます。
「地相に勝る家相なし」と言われるようにその敷地に合わせた計画となるため、隣棟間隔が狭いと
プライバシーが損なわれるだけでなく、風通しや陽当たりにも影響を与えます。
逆に、隣棟間隔が十分に確保されていると、居住空間が開放的に感じられ快適さが増すものです。
自然の風と光をうまく取り入れ、隣家との距離を適切に保つことは、長く健康的で快適な
住環境を維持するために重要になります。
大沼町のいえは、スキップフロアの小さな家です。
立地条件に恵まれた計画となっています。